BOOKS

『全部、AIに丸投げした。』

新潮社 2026年10月21日 発売 四六判変型・208ページ・定価1,925円(税込)・ISBN 978-4-10-357241-1

『全部、AIに丸投げした。』(大塚あみ・新潮社)の書影

『全部、AIに丸投げした。』は、大塚あみの2冊目の本です。GPA0.9の大学生が課題から逃げるためにAIを使い始め、24歳でバンコクのホテルに住みながら会社を経営するようになるまでの顛末と、その過程で固まった5つの掟をまとめました。2026年10月21日、新潮社から発売です。

課題をサボりたかっただけの大学生が、どこまで来たのか。続きは本でどうぞ。

課題をやりたくない一心で始まった

大学の成績はGPA0.9。来年は本気でニートになるのではと怯えていた大学4年生が、死ぬほどやりたくない課題を片づけるためだけにChatGPTを開きました。動機はそれだけで、勉強する気は最初からありませんでした。

そこから未経験のまま毎日1本アプリを作る100日チャレンジを走り切り、就職1年目で会社を立ち上げ、2025年9月には米RevenueCat社のハッカソン Shipaton 2025 で世界第3位に入賞しました。その間、基礎から勉強した覚えはありません。作業はAIに押し付け、自分は注文と検品だけをやっていました。

毎日エステを受けたい、そのためなら悪魔に魂を売ってもいいとGeminiに打ち込んだら、魂を売る必要はないので今すぐバンコクに移住するように、という答えが返ってきました。翌月には本当に移住しました。今はバンコクに住み、1日2時間半だけ働いて会社を回しています。

5つの掟

章立ては5つの掟です。基礎から学ばない。長期計画は立てない。自分で全部やらない。瑣末な判断はしない。欲望を突き詰める。どれも、著者がこの3年間、実際にそうやって結果を出してきたやり方です。

人間が決めるのは、何が欲しいかと、出てきたものがOKかNGかの2つだけ。途中の泥臭い試行錯誤はAIの仕事です。AIを先生として崇めるのをやめ、いちばん優秀で無個性な部下としてあごで使う。著者はこれをディレクター思考と呼びます。

専門知識も込み入ったプロンプトも要りません。用意するのは、100文字ほどのワガママな本音だけです。あとは納得がいくまで、3歳児のようにダメ出しと注文を重ねます。新しい技術が出るたびに基礎から学んでいたら、人生がいくらあっても足りません。

この本が向いている人

AIを使ってはいるものの、出てきた答えを読んで終わりにしている人。やりたくない仕事を抱えて、真面目に片づけようとして手が止まっている人。この本が差し出すのは、努力は無能の証明だと言い切る著者の図太さと、作業はAIに任せて自分は検品に回るやり方です。

欲望を一つも手放さずに進んできた落ちこぼれの顛末が、包み隠さず書いてあります。

著者から

「努力した覚えはありません。大体AIのおかげです。この本に書いたのは、勉強もせず計画も立てない私が、それでもここまで来た、赤裸々な思考と顛末です。3年前の私が欲しかったものを、ついでに載せておきます。」

目の前の課題や仕事から逃げたい人にこそ、読んでほしい1冊です。

大塚あみについて

2001年生まれ。合同会社Hundreds代表。ソフトウェアエンジニア、作家、経営者。中央大学経済学部卒。大学4年生のときにChatGPTと出会い、宿題を省力化する使い方に没頭しました。未経験のまま100日連続でアプリを作ってSNSで話題になり、スペインの国際学会で発表、その顛末は『#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』(日経BP)として本になりました。

大手IT企業を経て起業。2025年9月、米RevenueCat社主催の国際ハッカソン Shipaton 2025 で世界第3位(Buzziest Launch Award)。タイ在住。

本に書ききれなかった日々の考えごとや出来事は、noteに書いています。

← 出版した本の一覧

『全部、AIに丸投げした。』|新潮社・2026年10月21日 発売 | 大塚あみ